この記事でわかること
- ICU看護師が辞めたいと思う理由5つ
- ICU看護師として働き続けるメリット
- ICU看護師に向いている人・おすすめしない人
ICU看護師は重症患者をみるため命の重みを感じやすく、精神的なストレスを感じることが多いです。
毎日の勤務がつらいと、ICUでの勤務を辞めたくなりませんか……?
急性期は状況が常に変化するため、把握・管理するのが非常に大変ですよね。
急変するリスクも高く、気持ちが張りつめてつらいことも。
勉強することだらけで知識が追いつかず、時間も足りません。
毎日が緊急入院で、1日があっという間に目まぐるしく過ぎていきます。
私自身もICUで勤務し、楽しいことよりつらいことの方が多い気もします。
ICU勤務がつらく辞めたいと思っているあなたも、落ち着いて自分の考えを整理できたら今後どうしたいのか見えてきますよ。
これから看護師としての働き方を見つめ直していきましょう。
ICU看護師 るい
詳しいプロフィール
総合病院でICU勤務4年目の看護師です。ICUはやりがいもあるけど、正直大変なことも多いです。ICU勤務の中で実際に感じていることを記事にしました。
ICU看護師が辞めたいと思う理由5つ
ICU看護師が辞めたいと思う理由は下記のとおりです。
とにかく忙しい
重症の受け持ちを見ながら、フロアで起こるイレギュラーにも対応する必要があります。
とにかく忙しいです!!
様々な疾患や状態の患者に合わせて瞬時に判断し対応する必要があり、そのスピード感に追いつくのも大変です。
また、患者は意識のない状態の方ばかりなので、何をするにも看護師で動かす必要があります。
保清ケアも大変だよね……!ひとりじゃ無理だもの
毎日あまりの忙しさに、心も体も疲れてしまっているのが現状です。
多岐にわたる知識が必要
ICUは専門病棟でないため、様々な疾患で患者さんは入院しています。
そのため、病態や薬、治療方法など多岐にわたる知識が必要となります。
人工呼吸器や透析機器、PCPS、エクモなどの機械についても勉強しなければなりません。
一般病棟ではしないようなICU特有の処置もあり、勉強することが非常に多く大変です。
私自身、ひとつ学習して知識を増やしてもても、すぐにわからないことが出てきます。
これのループですね。勉強して知識増やす、新しい患者さんを受け持ってまた勉強。
勉強の終わりが見えないことがきつい…
また、疲れた身体で家に帰って勉強をするのはつらく、仕事とプライベートのバランスが崩れてしまうことも。
責任が重くつらい
ICUは重症患者が入院しており、自分の観察や看護が命に直結することもあります。
一つ一つの行動に責任が大きくのしかかり、プレッシャーを感じることも。
私が一般病棟からICUに異動になったときは、病棟とは違った緊張感がありました。
ピリッとしているような空気感というか……
ミスが許されない場所であるからこそ、行動に責任が伴いプレッシャーで押し潰れそうになります。
精神的なストレスがたまりやすい
ICUは毎日忙しく責任も重いため、精神的なストレスがたまりやすいです。
異変を見逃してしまうのではないか、対応が間違えていないか……と不安になります。
いつ急変するかとドキドキすることもあります。
私の職場はフロア全体が区切られていないため、どこからでもスタッフに見られる緊張感が嫌でした
常に不安や緊張感を抱きながら働くため、精神的なストレスが多くつらくなります。
やりがいを感じにくい
ICUでは患者が退院するまでの回復を見守ることはありません。
患者さんは意識レベルが低下しているので会話もできないことが多いです。
淡々と看護をおこなっていくため、やりがいを感じにくいこともあります。
感謝されるために看護しているわけではありませんが、看護をした相手にお礼を言われると嬉しいですよねぇ〜
病棟だと退院していく患者さんの笑顔を見ると、私たちも嬉しくなりますよね。
私も受け持ちの患者さんが病棟へ転棟した後、退院するときにICUまであいさつにきてくれた時はもっとがんばろうと思いました。
やりがいは感じにくいけど、嬉しいこともあります♪
ICU看護師として働き続けるメリット
とはいえ、もちろんICU看護師として働き続けるメリットもあります。
じっくりと1人の患者をみることができる
ICUでは看護体制が1:2であり、1日の勤務で1人の患者にかけられる時間が多くなります。
重症であるため、病棟のように1度に多くの患者を受け持つことはありません。
計画を立てて行動すれば、自分がやりたいと思った看護を自由にすることができます。
自分が考えたことを実践できるのは面白いですよ
また、どんなに多くても2人しか受けもたないので情報も整理しやすいです。
スキルアップにつながる
様々な疾患の患者が入院するため、得られる知識はとても多いです。
病棟では経験できないこともあり、その経験を力にすることができます。
異動や転職をする際も多くの知識や経験があるため、自分の働きたい科を選ぶことができ転職しやすいです。
新しい場所で働く際は知識の土台はできあがっているので、そこにプラスしていくだけで済みます。
自分のレベルをあげることはその先の可能性や選択肢を広げることに繋がるので先を見据えてICUで働くのは良いと思います。
自分の看護の強みになる!!
ICU看護師に向いている人・おすすめしない人
ICU看護師に向いている人はこのような人です。
- 1人の患者をじっくりとみたい人
- 自分の看護を自由にしたい人
- 勉強を少しずつでも続けられる人
- 将来の転職の幅を広げたい人
ICUは緊急なことが起こり忙しいですが、病棟は受け持ちが多いため忙しいです。
1人の患者のことをしっかりみたい人にはICUはおすすめです。
患者のことを思って動けるようになっていきますよ
また、ICUはたくさんの知識が必要になるので、いつまでも勉強する日々が続きます。
最初は大変ですが、たくさんのことを勉強するので知識の土台がしっかりできます。
知識や経験が多いことは看護師として強みですから、ICUで働くことは自分の将来の可能性を広げる時間を過ごすことになります。
逆にICU看護師をおすすめしない人はこのような人です。
- 多くの知識が必要だと頭の整理がつけられない人
- 急変や緊急入院でバタバタと忙しく働きたくない人
- ひとつの科を専門にしたい人
毎日たくさんのことを考えながら働くのは本当に疲れますよね
忙しいと心の余裕もなくなりますし、ミスしてしまうこともあります。
ICUほど高度な知識を身につけたいわけでなければ、別の科でも充分看護師としての経験をつむことは可能です。
むしろ専門的な知識を勉強できます。
ICU勤務に疲れたら異動または転職しよう
ICUという閉鎖空間で勤務していると、多くのストレスで離れたくなることもあります。
そのときは心が折れてしまう前に異動や転職をしましょう。
嫌な場所から離れることは悪いことではありません。
転職やスキルのためにと我慢して働いていると、仕事を吸収する前に心が折れてしまい、働けなくなってしまいます。
そうなる前にその場所から離れましょう
離れたからこそわかる良いこと、悪いことがあります。
1度、ICUから離れて看護師経験を積み、また戻ってくる方法もあります。
色々な道を検討してみましょう。
新たな道を探す方法は院内異動、または転職する方法があります。
転職の勇気がでない方は、まずジョブメドレーで求人チェックがおすすめです。
あなたの経験に合わせてスカウトがきますよ。
逆に今すぐ転職を希望している方は、ナース専科 転職(旧・ナース人材バンク)がおすすめです。
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ICU看護師によくあるQ&A
ICU看護師によくある質問をまとめました。
まとめ
ICUは重症な患者ばかりで命を感じることが多いです。
自分の看護や観察が命に直結することもあり、責任を負いながら仕事するので気持ちが張り詰めます。
精神的な疲れを感じやすいからこそ、ストレスを溜め込むだけでなく、新しい道を見つけていくことも看護師キャリアの中では大事なことです。
自分にとって無理のない働き方を見つけていきましょう。
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