この記事を書いた人
さすらうさん| @nssasurau
スパルタ急性期病院(手術室→外科病棟→外来→内科病棟)⇨療養型病院(短期)⇨有料老人ホームへ転職経験あり
施設看護師として勤務している、さすらうさんに寄稿して頂きました。
病院から施設へと転職して、実際どうですか?働きやすいですか?
施設看護師のお仕事はママ看護師におすすめですよ!
- ゆっくり落ち着いて働ける
- 時間外勤務がほぼない
- 入居者さん、利用者さんとしっかり向き合える
本記事で施設看護師の魅力や、ちょっと困ったことをすべてお伝えしたいと思います。
『施設看護師に興味があるなぁ』という人には参考になりますので、ぜひ最後まで読んでくださると嬉しいです。
施設看護師以外にも、看護師としてゆるく働きたい!救急や忙しい職場は無理!という方はこちらの記事を参考にしてくださいね。
病棟看護師から施設看護師へ転職した理由
私は病棟に勤務していましたが、施設へと転職しました
病棟看護はともかく業務が煩雑で多忙、体力仕事が多いです。
急変などの対応もあり、毎日てんてこ舞い。
年齢を重ね体力が落ちた私は、「病棟はずっと働ける職場じゃないな」と考えるようになりました。
同僚のママ看護師と「看護師は続けたいけど、ここじゃ無理」と話していた覚えがあります。
そんな時に、「施設なら家庭があっても体力が落ちても働ける」と看護師仲間から教えてもらいました。
私はその意見を参考に、老人ホームに転職を決意し行動しました!
同僚のママ看護師も転職し、今もなお転職先の特養に勤めています。
仕事が好きな彼女はパートから正社員になり、今では看護師の代表役を担うことに。
まだ30代、小学生二人の母をしながら楽しく働いています。
年収も大幅にUPしたと聞きました。自慢の仲間です!!
ママ看護師こそおすすめ!施設看護師の魅力とは
施設で働く今、ママ看護師にこそ施設看護師がおすすめだと感じています。
詳しくお伝えしていきますね。
体力仕事が少なく余力を残せる
施設では移動や保清・排泄介助などの体力仕事は、ほぼ介護士さんが担います。
病棟だと1日の仕事でヘトヘトになり、家では何もしたくない…というのはしゅっちゅう。
しかし施設であれば、帰宅後のタスク用に体力を温存できます。
※注意
一部の職場では、介護士さんとともにオムツ交換に回るなど身体介助が多いことも。
そのため、転職前にしっかり情報収集することをおすすめします。
「老人ホーム」「老健」「特養」というカテゴリーよりも、「その職場の業務内容」に焦点を当てると良いですよ。
ルーティン業務が多くあれこれ迷うことが少ない
入居者・利用者さんは医療的な観点で「状態が落ち着いている」ため看護業務はほぼルーティンです。
基本的にはルーティン業務で1日が始まり、1日が終わります。
あれこれ迷うことが少なく、メンタルへのダメージが少なくて済みます♪
- 入浴や食事などの可否判断
- 経管栄養や点滴、吸引・便処置などの医療処置
- 内服薬の管理(経口での投与は介護士さんの実施が多い)
- 医師や近隣病院との連携調整
- 検診や予防接種などの管理業務
緊迫した状態が少なく、ゆったり落ち着いて働ける
ルーティン業務が多いとはいえ、利用者さん・入居者さんの体調悪化や急変の対応などもあります。
その際は、近隣の病院に入院されることが多いです。
緊迫した状態になったとしても束の間です。病棟のようにバタバタした状態で働き続けることなく、ゆったり落ち着いて働けます。
だからこそ、利用者さん・入居者さんとじっくり関わることができますよ
夜勤なし・土日勤務なしで正社員の採用があることも
施設によりますが、夜勤なし・土日勤務なしで正社員としての採用があります。
また、育児時間制度(短時間勤務の正社員)を採用している施設も。
「正社員になるなら夜勤は必須」という施設の方が多いため、転職する際はしっかりリサーチして欲しいです!
しっかりリサーチすることで、ライフスタイルに合った働き方が見つかりますよ。
病院に比べて時間外勤務が少ない
施設では残業などの時間外勤務はかなり限定的です。
しかし近年は新型コロナウイルスの流行により、例外も増えています。
この状態は施設に限ったことではないので、施設への転職を避ける理由にはなりにくいですね。
残業が苦痛でたまらない人には、残業が少ない施設看護師おすすめですよ♪
利用者さん・入居者さんとしっかり関われる
利用者さん・入居者さんとは中長期的に関わります。
それゆえ、それぞれの個性や価値観、ご家族についても理解を深めることができて、信頼関係を築けます。
病院とは違い、当人たちが「本当に望むこと」を理解し、サービス提供へと繋げられます。
施設は「終の棲家」としての役割を担うことも多いです。
最期を迎えられたとき、「ここに入って良かった」「ワガママを叶えてくれてありがとう」などのお言葉をいただくことも少なくありません。
病院の看取りとはまた違った最期の迎え方だよ
実際に施設看護師として働いて感じるメリット
私は病棟看護師から施設看護師に転職して、QOLがかなり改善しました!
ママ看護師ならなおのこと、家事・育児・自分時間の充実度がUPするハズです。
入居者さん・利用者さんともじっくり向き合えますよ。
病院は忙し過ぎて、患者さんの気持ちを受け流す場面もあり心苦しかったです……
しかし施設だと、病院勤務時代よりも看護師としての役割を全うできます。
病院勤務より心身の負担が軽い
施設は病院のようにビッシリと業務が組み込まれていません。
緊迫した状況は少なく、心理面での負担は軽めです。
体力仕事である移乗やトイレ介助の多くは介護士さんが担われます。
そのため、病院勤務より心身の負担が軽いです。
腰痛持ちの人、勤務後の体力を温存したい人に大きなメリットです
前残業・残業・サービス残業がないので予定を組みやすい
私の職場では前残業とサービス残業が全くありません。
残業はあっても月数時間ほどですよ!
病院では当たり前のようになっている、報酬なき残業をしなくていいんです。
ゆえに、仕事終わりのスケジュールを予定通りにこなせます。
収入面で納得がいく(病院よりコスパがいい)
前述のように、心身の負担が軽く、「報酬なき残業」がない仕事です。
収入そのものは病院より少し下がりますが、労働の対価としてはむしろ施設の方がコスパがいいです。
私の収入は病院時代と比べて1割減以内。収入面でも納得して転職できました!!
病院とは違うやりがいがある
病院看護は治療に重きをおいているため、患者さんの価値観に添える機会は少ないです。
施設ではゆっくりと楽しく、個々の価値観に応じた生活を送ってもらいます。
その生活が維持できるように、看護のスキルを活かして支えます。
想像以上に楽しくて、やりがいがあります♪
施設看護師で働く上で困ったこと
施設で働く上で困ったことは大きく分けて3つです。
簡単に言うと「病院とのギャップに馴染むまで」が大変でした。
初めはやりがいが分かりにくい
看護師経験が豊富であっても、施設看護のやりがいやコツはすぐには理解できません。
しかし入居者さん・利用者さん、介護士さんとの関係性が築けてくると違ってきます。
ゆっくり構えて日々の業務を積み重ねれば、やりがいを見出だせますよ。
介護士さんとの関係性に悩む
施設ではサービスの主役は介護士さんです。
働いているなかで、双方の役割の違い、協力する部分、看護師が主となる部分が徐々に見えてきます。
協力する部分のあり方が見えてくれば、介護士さんとの関係に悩むことも減ります!
医療的判断の基準が分かりにくい
施設で求められるのは「医療的な正解」ではありません。
「その人の価値観や生活」の助けになる医療サービスを提供します。
とはいえ、その基準はどう見極めるのか?
初めは迷うと思いますが、慣れればその施設ならではの看護のあり方が見えて楽しくなりますよ〜
まとめ|施設看護師はママ看護師におすすめの転職先です
施設看護師は、病棟看護よりも心身の負担が軽く、収入面でも納得できる職場です。
同時にやりがいもあるのが施設看護のお仕事です。
ママ看護師がQOLを大切にしながらも、楽しく働きたいなら施設看護師への転職をぜひ検討してみましょう。
さすらうさんのブログ紹介
こんにちは。老人ホームで働いています「さすらう」と申します。
このたびはこちらのサイト、「カンイク」を運営されるかなさんから寄稿のお誘いをいただきました。
とっても嬉しくて喜んで書かせてもらいました!
私は「スイッチナース!」というブログで施設看護師の情報を発信しています。
施設で働くのってイメージしづらいですよね?
「医師がいない時は看護師が判断するんでしょ?」「介護士さんとの関係が大変?」「やりがいはあるの?」と転職を決意できない気持ちも分かります。
私も病院から老人ホームに転職し、そのギャップに大いに悩みました。
今ではやりがいやコツを見出し楽しく働けています。
そんな私から施設看護の魅力や注意点など、お役立ち情報をお伝えします!
施設看護師へ転職したい場合、一番効率が良い方法は転職サイトを活用することです。
- 公式サイトがどこよりも使いやすい「
レバウェル看護」 - 求人件数がどこよりも多い「
ナース専科 転職 」 - スカウト機能・勤続支援金がある「
ジョブメドレー 看護師」
上記3つが最近だと使って良かったなと感じてます。
電話以外でもやり取りできる転職サイトは下記の記事もで詳しく紹介しています♬
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